-集合住宅の防災力アップを目指して-推奨する防災対策の取りまとめを支援!
千葉県船橋市のN町会連合会では、所属する町会自治会の約3割が集合住宅です。そこで、戸建て住宅とは異なる集合住宅での防災対策、特に震災時の自主防災活動や避難所で生活しないための“在宅避難生活”について、情報やノウハウの共有を目的に、平成30年度にマンション防災部会を立ち上げて活動をはじめました。
当研究所では町会連合会からの依頼で、マンション防災部会の活動を全面的に支援することになりました。
マンション防災部会では、集合住宅での自主防災組織のあり方や自主防災活動の取組事例を紹介するなどしました。また、グループに分かれて、マンション内で犠牲者を出さないための対策や、大地震直後に居住者にやってもらいたいことなどを話し合いました。
そして、今年度の活動の成果として、町会連合会が地区内の集合住宅に防災活動の推進を呼びかけるため、当研究所が提案する独自のポイントなども盛り込んだ、必要最小限取り組んでもらいたい防災対策の取りまとめを支援しました。
■ 防災対策の取組推奨項目
1 マンションの防災設備・備蓄品等の把握
2 各家庭の防災対策の促進
3 震災時に活動できる自主防災組織づくり
4 震災時の居住者ルールの策定・周知
5 在宅避難生活時のマンション内の助け合い
6 マンション居住者の交流イベントの実施
今後は、取りまとめた防災対策の取組を参考にしながら、集合住宅ごとに防災対策に取り組み、地区内の集合住宅全体の防災力向上につながることを願っています。