アクションカードを使った災害対応力向上に取り組んでいます
冊子のマニュアルをきちんと読んでいる人はどれくらいいるでしょうか? 残念ながら冊子のマニュアルはあまり読まれていないのが・・・、実態だと思います。
そのような中、発災直後、迅速に対応ができるでしょうか?
リーダーが一つひとつ指示しないと動けないようでは、助かるはずの命も救うことができず、被害も拡大してしまいます。
そこで、大地震直後の定型化した活動などは、作業ごとに手順が書かれた1枚のカードにした「アクションカード」が役立つのではないかと考えています。
このアクションカードは、判断を導き行動を促す事前の指示書で、日ごろから訓練していることで指示がなくても、震災時にはカードを見て思い起こしながら活動を進めることができ、作業の漏れをなくすこともできます。
当研究所では現在、このアクションカードを「自主防災組織」「避難所開設」「自治体災害対策本部設置」の3種類の作成に取り組んでいます。
一度カードを作成しても、訓練して見直し、また訓練して見直しの繰り返しがとても大切です。カードに“完成”はありません。
このカードを使って初めて訓練に参加する人から必ずや「これではわかりにくい!」という意見がときどき出されますが、それは当然のことです。日ごろから訓練して、このカードの指示する行動を理解してはじめて役立つのです。
このカードの作成で大事なことは、細かく書き過ぎずに一つの作業は1枚(両面で2ページ)に収めることだと思っています。
ぜひみなさんの自主防災組織や避難所運営組織、自治体などでアクションカードを作成してみませんか?
■ 導入実績(自治体災害対策本部設置版)
・葛飾区役所
・川崎市麻生区役所
参考資料
・アクションカードで減災対策 中島康 日総研出版 2012年12月発行
〔関連記事〕
● 避難所開設訓練を実施してみませんか?-アクションカードを使った訓練を実施しています-(2019/04/17)
● 災害対策本部設置訓練を支援しました(2018/04/12)