行政職員を対象とした図上防災訓練の企画・運営を支援しました
当研究所では、平成27年度、都内の自治体から行政職員対象の図上防災訓練支援業務を受託し、訓練の企画・運営を支援しました。
これまでの図上訓練では、状況付与された内容に対してそれぞれ個別に対応を決定する訓練を実施していましたが、場当たり的な対応が散見され、さらには先を見通した対応が検討されないという課題があり、ただ混乱するだけの訓練になっていました。
そこで、今回の訓練では、人と防災未来センターが開発した「目標管理型危機管理本部図上訓練(SEMO)」の要素を取り入れ、状況付与された断片的な情報をもとに被災地の状況を予測し、組織としての災害対応計画を作成することを主眼とした訓練を企画・実施しました。
その結果、状況予測に基づき先手を打った災害対応計画が作成され、今回の訓練の目的はおおむね達成することができました。
訓練後の実施したアンケートの結果では、今回の訓練があなたにとって役立ちましたかと尋ねたところ、「大変役立った」が51.6%、「まあまあ役立った」が46.9%とほぼ全員訓練が役立ったと回答しています。
訓練の検証には、当研究所のスタッフのほか、職員検証員を配置して、同じ職員の視点からの検証も行いました。
災害時に適切な災害対応が行えるように、日ごろから繰り返し訓練していくことが大切です。
当研究所では、図上訓練の企画・運営を支援しております。訓練内容等については、お気軽にお問い合わせください。
【参考資料】
阪神・淡路大震災記念「人と防災未来センター」
調査研究レポートVol.22 目標管理型危機管理本部運営図上訓練(SEMO)の開発
http://www.dri.ne.jp/research/research_research
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