マイ・タイムライン普及リーダーの育成を支援しました
当研究所では、令和元年度、東京都北区からマイ・タイムライン普及リーダー育成業務を受託し、研修テキストを作成して、普及リーダー育成講習会とマイ・タイムライン作成講座を実施しました。
北区では水害による「逃げ遅れゼロ」を目指して、地域住民にマイ・タイムラインを普及する活動をサポートしてくれる区民の方を募集し、マイ・タイムライン普及リーダーとして認定する制度を創設しました。
マイ・タイムラインの作成は、東京都が作成した「東京マイ・タイムライン」を使用して行いました。
マイ・タイムライン作成講座では、ハザードマップが災害種別ごとに3種類(荒川はん濫、中小河川・内水はん濫、土砂災害)あり、それぞれのマップから自宅を探して、どんな災害リスクがあるかを確認する作業に時間を要しました。
また、避難場所を決めるときに、徒歩避難を考えて近くの小中学校に避難することを考える人が多く、早めに避難を開始することで電車やバスを利用して避難できることや区が開設する避難場所だけでなく親戚や友人の自宅に避難することもアドバイスして避難場所を検討してもらいました。
マイ・タイムラインの作成を通して、自分が住んでいる場所の災害リスクを把握し、避難行動のトリガーとなる防災気象情報や避難情報などの理解を深めてもらいました。
今後は、普及リーダーが各地域でマイ・タイムラインの普及に取り組み、一人でも多くの区民がマイ・タイムラインを作成することを願っています。