最終更新日:2023年3月22日
専門家の個別支援を受けた6法人6施設の取組の成果や課題などをご紹介します!
近年、激甚化する風水害。浸水や土砂災害などの災害リスクを抱え、それぞれ入所者数や職員数などの
施設規模が異なる高齢者施設や障害者施設が、専門家の個別支援のもと「避難タイムライン」の作成や
避難訓練を実施した結果、どのような成果や課題を得られたのかについてご紹介します。
佐賀県では、近年、激甚化する自然災害を踏まえ、令和3年度から『さが「福祉施設のいのちを守る」災害
対応力向上事業』をはじめました。水害や土砂災害が発生又は発生する恐れがあるときに職員や入所者等がより
適切な避難行動がとれるようにすることを目的に、専門家の支援を受けながら実効性のある避難計画への見直し
など伴走支援を希望する施設を対象に「専門家個別支援」を行いました。
今年度6法人6施設を対象に実施した専門家個別支援の内容や各施設の工夫した取組などをまとめました。
水害・土砂災害からいのちを守るための避難計画の作成や避難行動などの参考にしてください。
●内水氾濫・河川氾濫の危険が高まると施設内で屋内安全確保します
●土砂災害の危険が高まると施設内で屋内安全確保します
●河川氾濫の危険が高まると施設内で屋内安全確保します
●内水氾濫・河川氾濫の危険が高まると系列施設に立退き避難します
●河川氾濫の危険が高まると系列施設に立退き避難します
●水害リスクは小さく、避難はせずに避難者を受け入れる方針に転換
平成29年の水防法及び土砂災害防止法の改正により、市町の防災計画に要配慮者利用施設として位置づけ
られている施設には、避難確保計画の作成が義務づけられました。
佐賀県では、近年大雨による災害が頻発しており、これまで幸いにして施設入所者の人的被害は発生して
いませんが、またいつ同規模の災害に見舞われるかわかりません。入所者のいのちを守ることは施設として
の重要な責務であることから、浸水想定区域や土砂災害警戒区域などの災害リスクの実情に応じた
避難確保計画の策定は急務です。
避難タイムラインを作成することで、より実効性の高い避難確保計画の作成につながります。
避難確保計画を作成したら、必ず市町に報告しましょう。